愛知県は神社仏閣の数が日本一だということはご存じでしょうか?
そんな神社仏閣の多いエリアにおいて、名古屋市内には700以上の「神社」が鎮座しています。
神社はその土地の歴史に縁が強く、いろいろな物語を楽しむことができます。
観光名所や施設以外に、名古屋の街中にある「神社」を巡ってみてはいかがでしょう。
WORSHIP
参拝
農耕や漁を通じ、自然に寄り添いながら暮らしてきた日本人。
自然は恵を与える一方で猛威をふるうことを学び、そのどちらも唯一の大いなる力で成されるものとして、人々は“自然”を受け入れてきたのです。そして、その大いなる力を“神”として崇め敬ってきました。神社とは、そんな神々様に寛いでいただく場所。
神社の数が日本有数である名古屋を訪れ、豊かで夢いっぱいの神社旅をしてみませんか?
まずは、参拝の基礎からスタート!
鳥居
神社参拝は鳥居をくぐるところから始まります。
鳥居の内は神様がお鎮まりになる神域。
まずは一礼を。
貴船社
作法
くぐる前に一礼をして、参道の中央を避けて進みましょう。
また、参拝を終え、境内を出る際にも社殿の方を向き、一礼するとよいでしょう。
「狛犬」
インドやペルシャから伝わってきた邪気払いの意味を持つ狛犬。口を開けた方が獅子で、口を閉じた方が狛犬です。左右対称ではないのは日本独自のもの。その表情は実に多様で、狛犬を眺めることもお参りする楽しみの一つとなっています。
石製のもののほかに、古いものでは陶製や木製、金属製のものもあります。
伊勝八幡宮の狛犬
名古屋の重要文化財に指定される、古瀬戸焼製の狛犬が伝わる神社。狛犬好きならぜひお参りしたい。現在、文化財指定の狛犬は、名古屋市博物館に所蔵されています。
手水舎
参拝前、先人たちは川や海に入り身体を洗い清めました。現代も〝手水舎〟で手を清めるのはその名残と言われています。このことを「手水をとる」と言います。
手水舍
松山神社の手水舎
創建来絶えたことのないわき水があふれている神社。
古来、市民により大切に崇められる、神聖な恵みの水です。
作法
1柄杓を右手に持ち、水を汲んで左手にかけ清めます。
2左手に持ち替え、同じように右手を清めます。
3再度柄杓を右手に持ち、左手で水を受け、口をすすぎます。
4口をすすぎ終わったら、もう一度左手に流します。
5最後に、残った水の入った柄杓を立て、柄に水を流しいてから伏せておきます。
次の人が使いやすいようにしておきましょう。
「しめ縄」
本殿に飾られた左巻きの大きな縄。この先は容易に近づいてならない神域だと伝えています。
豪快なしめ縄が迫力の七所社
名古屋市の中村区に鎮座する、日本武尊と縁の深い神社。境内には賊征伐の途中、尊が腰掛け休憩したと伝わる石が残されています。尾張3大奇祭“きねこさ祭り”も名を馳せます。
「番塀」
名古屋地方独自のもの。神様を直接観てはならないという教えにより、塀で人と神様を遮ったもの。木製や石製のものがあります。
名古屋北西部“比良”に鎮座する六所神社
隔年開催される秋の山車曳行は見所。
「鈴」
拝殿前などに垂れている鈴。3回強めに揺らすと大鈴が音を出します。空気が揺れることで、神様を呼び出せると考えた日本古来の習わし。鈴そのものではなく“鈴の音”に神力があると信じられます。鈴の音は邪気祓いにも。
豊藤稲荷神社
賽銭
拝殿前の賽銭箱へお金を捧げます。元々は神前に海や山の幸、お米を白紙で包む〝おひねり〟が供えられていましたが、貨幣が普及した頃より、お米が金銭に変わっていったと伝わります。日々の悩みや苦しみをお金とともに神様の元へと持っていっていただく、お清めの儀式です。金額は素直な気持ちで決めて。
塩竈神社
参拝作法
- ・神様におじきをします(ご挨拶)
- ・手を叩きます (邪気祓い)
- ・そのあと、両手を合わせ、お祈りします。
- ・両手を下ろし、最後に神様におじぎをします。
- ※2拝、2拍手、1拝 がよく記される作法だが、神社によってその数は異なるのでその地の神様に従って。
「榊」
古来、植物や岩などを神様の依り代としてきた日本人。先の尖ったものや、植物には神様が宿りやすいとも考えられてきました。そうしたことにより、選ばれた依り代が榊です。
諸説ありますが、常に生い茂り葉が落ちることのないことから「栄える木」「神様と人の境の木」が語源と言われます。
榊森白山社
創建は奈良時代に遡るとも伝わる古社。名古屋市の“金山”という地域の氏神様で、古代榊の木が多かった地域で、この地の榊が熱田神宮や名古屋祭りへ奉納されていたとも伝わります。
参拝後は、鳥居の方を向き、一礼しましょう。
BEGINNING
始まり
名古屋神社めぐり旅の始まりは、熱田神宮で
日々の出来事を忘れてしまうほど
穏やかで清らかな約6万坪の
広大な神域
- 1. 干支玉。干支が描かれた可愛い木玉。
- 2. 勝守。戦勝の舞の衣装の柄で作成。紐は手首に巻いても良いし、持ち歩いたりすると良い。
- 3. 星型絵馬。日本武尊が亡くなった後、白鳥に姿を変えて熱田の姫のもとへと戻ってきたというロマンティックな伝説にちなむ縁結びの絵馬
- 113年創建という長い歴史を持つ熱田神宮では日本の皇室に代々継承される大切な神器“草薙神剣”を祀っています。
- 古代日本の皇子「日本武尊」。
その若き皇子は縁あって名古屋の姫と結ばれます。
武勇に優れた皇子は荒れた世を平定し、
日本古代史上最高の英雄として歴史に名を残したのです。
皇子亡き後、姫によって神剣“草薙神剣”を祀ったのが熱田神宮の起源。
剣にゆかりを持つことで多数の刀剣も収蔵され、
これら奉納された刀剣を広くお披露目できるよう、2021年秋に「くさなぎ広場」、「剣の宝庫 草薙館」が開館しました。
熱田神宮の別名は「蓬莱島」。“蓬莱”とは人間が願ってやまない不老不死の楽園です。
特別な神域と崇め、多くの人々が日本の平安や健康長寿を願い、お参りしています。
- 1. 干支玉。干支が描かれた可愛い木玉。
- 2. 勝守。戦勝の舞の衣装の柄で作成。紐は手首に巻いても良いし、持ち歩いたりすると良い。
- 3. 星型絵馬。日本武尊が亡くなった後、白鳥に姿を変えて熱田の姫のもとへと戻ってきたというロマンティックな伝説にちなむ縁結びの絵馬
境内のお社を巡る
- 1. 別宮 八剣宮。草薙神剣を祀る本宮と同じ祭神で、本殿に次ぐ格式を持ちます。
- 2. 南新宮社。疫病などの災難を断ち切る神を祀る神社。境内唯一の朱塗りの社殿です。
- 3. 清水社。本宮の裏側へと続くこころの小径。道中には社殿の奥から水がわく“清水社”があります。その水で肌を洗えば綺麗になるという信仰も。中央には中国の歴史的美女“楊貴妃”のお墓の一部とされる石が残っています。
- 1. 別宮 八剣宮。草薙神剣を祀る本宮と同じ祭神で、本殿に次ぐ格式を持ちます。
- 2. 南新宮社。疫病などの災難を断ち切る神を祀る神社。境内唯一の朱塗りの社殿です。
- 3. 清水社。本宮の裏側へと続くこころの小径。道中には社殿の奥から水がわく“清水社”があります。その水で肌を洗えば綺麗になるという信仰も。中央には中国の歴史的美女“楊貴妃”のお墓の一部とされる石が残っています。
- 4. 暁の境内を仄かに照らすつり灯篭。ブラックオパールのごとく気品ある美しさ。
- 5. 清水社付近に立つ、人の一生を遙かに超え生き続ける楠の巨木。
- 6. 樹齢約400年。実がならないことで有名な”ならずの梅”が開花した様子。
POWER ANIMAL
動物の神様
名古屋の神社を巡っていると、その多彩さに驚かされます。
ビジネス街からおしゃれな住宅街の片隅、さらにはのんびりした農村、行くのがひと苦労なほど奥まった聖地にもお社が鎮座。
名古屋の神様を巡れば、まるで日本全国を旅した気分になれるほど。
そんな変化に富む名古屋の神社めぐり旅では、たくさんの動物の神々様にも出会えます。
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大井神社 犬
多産なことから出産に関わるご神徳があると信仰されてきた、パワーアニマル“犬”。ここ大井神社では、犬の張り子を模した像が狛犬の代わりに鎮座しています。また、初宮参りに犬の張り子を用いるのは名古屋が発祥地とされています。
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少彦名神社 うさぎ
江戸時代、尾張徳川家が推進したことから、本草学が盛んだった名古屋。現在も著名な製薬会社が多く集まり、その一角には薬の神様を祀る「少彦名神社」も鎮座しています。祭神様は大国主様で神話に由来することにより、神使である“うさぎ”も神前を守ります。
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高牟神社 フクロウ
高皇産霊神、神皇産霊神の創造を司る2神が祀られ一対の神様が祀られることから縁結びのご利益が信仰されるようになりました。こちらで出会えるフクロウの像のあどけない表情に癒されます。“不苦労”“福朗”と言われるように縁起の良い神様として崇拝されています。
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伊奴神社 犬みくじ
水害から村を守った“犬の王”を祀る神社。本殿前に犬の王が鎮座し、愛犬とのご縁を結ぶご神徳も信仰を集め、家族である愛犬のためにとお参りする人もたくさん。“犬みくじ”もぜひお試しください。
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島田神社 鷽の石像
天神様ゆかりの鳥として親しまれる“うそ”という名を持つ鷽鳥の神様。その名の通り、私たちが知らず知らずに重ねた“うそ”を“誠”へ、“凶事”は“大吉”へと替えて下さります。
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金神社 金ネズミ
名古屋の庶民の福徳円満、商売繁盛、金運招福、街道往来のご神徳を願いお祀りされた神社。そこには金の小槌を担ぐ神使、金ネズミ様が見守っています。その愛らしさに注目が集まり、金ネズミのおみくじも人気。
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素盞男神社 牛
流行病退散、悪縁を切る素戔嗚神を御祭神とする神社。境内には神使である“牛”様も鎮座。毎秋、開催される商売繁盛、家内安全の神事“酉の市”でも名を馳せます。
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富部神社 蛙
江戸時代、名古屋南部を守護した戸部城主は剣術に長けた武人で有名。ただ唯一、前を横切る“蛙”だけは切れなかったそう。その逸話が伝わる南区に鎮まる富部神社では「無事蛙」「福蛙」「御縁蛙」の3種類のカエルみくじと出会えます。
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三輪神社 うさぎ
うさぎの可愛い神様が随所に。日毎場所が変わるので、うさぎを見つけるのも、日々の参拝の楽しみに。そのほか、三輪神社では御朱印や絵馬も人気を集め、その全てがうさぎ尽くし。
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羊神社 羊の親子
羊の親子像が神前を守る神社。その愛らしい表情に心癒される参拝者は多数。なぜ「羊」なのかは諸説あり。その姿が親子像であることから、家族守護のご利益があると信じられ、絵馬や土鈴も信仰を集めます。
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生玉稲荷神社 福狐
尾張地方の武家、織田一族にゆかりある由緒ただしきお稲荷様。境内には、子狐を抱く優しいお顔の“福狐”様もおられます。
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川原神社 弁天池に住む亀
冬は冬眠し春に目覚め、意気揚々と弁天池で暮らす亀は皆、神様。時々近所の家に入り込むこともあるそうで、そんな時はお酒に酔っていただき、池に帰ってもらうようにする。そんな、先人の教えも残されているとか。写真は亀の神様を模したお守り。
Power of the Spirit
気の力
熱田神宮に祀られる“草薙神剣”にまつわる小さな社が点在。
英雄伝説“白鳥伝説”にちなむ神様や豊かな水脈に恵まれたことから水を司る龍神様も多数。
人々の心の拠り所になるような民話や、隕石が落ちた神秘的な聖域なども。
名古屋はたくさんの神気で溢れています。
Legend of the Prince
白鳥伝説
古代の英雄、日本武尊や熱田神宮を創建した妻、宮簀媛は神格化され、
多様なご利益をもたらす神様として名古屋の各地で見守ってくれています。
Dragon Power
龍神
白龍神社
名古屋駅にほど近い賑町“柳橋”に伝わる伝説です。熱病が流行り、神様のお告げに従い、選ばれた柳の神木に龍神様を祀ったことにより、無事終息したそう。柳が枯れた後、龍神様は銀杏の木へと移られ「白龍さん」の愛称で、今もなお崇められています。
闇之森八幡社(楠黒龍社)
大きな楠へと落ちた雷。そこには霊験あらたかな夫婦の黒龍様が宿ったと伝わります。日々、熱心にお参りしていた氏子たちには、商売繁盛、縁結びなど様々なご利益が訪れたそう。
Storytelling
民話
龍耳社
耳のある不思議な蛇を助けた村人たち。その蛇を神様として祀った神社がこちらです。100年以上前の出来事で、当時の新聞にも掲載されたほどの本当におきた出来事だったそう。以来、お参りすると耳の病が治ると言われ、耳の神様として街の人々から信仰を集めています。
六所神社
深い森の奥から、赤ちゃんの泣き声がするので見に行くと、そこには若い夫婦が幼子を抱っこして立っていました。その夫婦はすぐに消えてしまい、その不思議さから“神様だったのでは”と村全体に噂が広がりました。その消えた日である“2月26日”には、安産祈願“カッチン祭り”を行うようになったとか。へその緒を表すと言われるカラフルな飴や紅白のお餅などを目当てに、今もなお大勢の人で賑わっています。
GOOD LUCK
幸運
良い運気を引き寄せる“行い”全集
神水
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頭に皿がある、空想上の生きもの“カッパ”。それは、水の神様、妖怪や精霊などと伝わっていますが、ここ名古屋の一部の地域では「龍神様がお姿を変え、私たちの近くにいらしてお守りしてくださっている」と考えられているんです。塩竈神社には“無三殿さん”の愛称で愛されるカッパの神様がいらっしゃいます。頭のお皿へ神水を3回かけると願いが叶うそう。
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桜天神社
かつて桜の名所であり、武将加藤清正にも縁を持つ桜天神社。名古屋3大天神様の一つに数えられる名社です。ここでは牛の神様へ年齢の数だけ神水をかけると、願いを叶えてくれると伝わる“願の水の牛”が境内を見守ります。年の数え方は10歳まではその年齢の数だけ、10歳以上は10歳を1杯として加えます。
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山田天満宮境内に鎮座する“金運”をもたらす金神社。神殿の前に立ち、向かって左側の恵比寿神と右側の大黒天様に神水を各3回。すると神様の足元から水が流れ出し、その水を持参したお金にかけると財運がアップすると信仰されています。
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七尾天神社
社伝によると、天神様を連れて来てくださった亀の神様は7つの尾を持っていたとのこと。境内には、神使である七つの尾を持つ亀の石像が。その像の甲羅に願い事を書いた紙を置き、水をかけることで紙が溶けてなくなっていきます。それこそ、神様へ願いを届いた証。
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心癒すパワーストーン“ローズクオーツ”が浸された水に、おみくじを浮かべることで文字が現れる神秘的な恋みくじ。人生を占う人生みくじもあります
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神社が鎮座する“古井の坂”という地は、かつて常世の草香島と呼ばれ、あちらこちらから清泉が湧き出ていたところ。この神社には今も絶えず湧き出る神水が伝わります。社殿によるとこの水で、お子様の産湯にと、皇族に献上されたほどの名水とか。地域の人々が手を合わせながら、この聖水を汲みに訪れる光景も見受けられます。
撫摸
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五社宮
拝殿前には“撫で石”と呼ばれる自然石が。撫でることで、金運上昇、安産祈願のパワーを授けてもらえます。
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恵比寿様の頭、お腹、足…各所を撫でると、それぞれの健康にまつわるご利益がもたらされ、最後に恵比寿様を持ち上げることで幸運が舞い込むと伝わります。
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一之御前社
黒龍王と白龍姫の宿る神木にお参りした後、木に触れ、身体の気になる箇所に再度触れる。すると、痛みを癒してくれるありがたいカヤの神木。かつての伊勢湾台風時に傾斜したその姿のまま、旺盛な生命力を放っています。
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三輪神社
本殿前に鎮座する神様のお使い、病を癒してくれる可愛い撫でうさぎ。ぴょんぴょんと跳ねるうさぎ様。運気もアップしてくれそうです。
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大杉社(伊奴神社境内)
天狗様が宿ると伝わる、大きな杉の神木。神前で手を合わせたのち、杉の木にそっと手を触れます。すると、病を癒してくれると伝わります。
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山神社(お福稲荷社境内)
かつて参拝客で大にぎわいしたと伝わる、お福稲荷様とともに祀られる、山の神様。神前には“お浄め石”があります。くるくるとその輪を回すと、すっと浄化された様な爽快感に包まれるかも。
結
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尾陽神社
名古屋城の城主を祀る神社。写真は、新年に行われる願い紙を麻紐で結ぶ儀式。見晴らしが良く、心地の良い境内にて、ピンクと水色の願い紙が風に揺られて美しい景色を織り成します。一見の価値あり。
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若宮八幡社
5月に行われる名古屋の3大祭り“若宮祭り”が開催されることで有名な若宮八幡社。境内には神御衣神社が鎮座し、そこでは神結び“願いの緒”が信仰されています。優しいピンク色や水色のリボンを、専用の場所に結びます。すると、神様と願いが結ばれると伝わります。
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生玉稲荷神社
社務所にて縁結びの「ごえん鈴」を求め、「結びきつね」に結びます。付いている五円玉はお守りとしてお持ち帰りください。
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上野天満宮
梅の木の下でひょうたん酒を飲んだのち、幸福が訪れたことから天神様が縁起物として好んだ「ひょうたん」。厄除け祈願されたひょうたんの蓋をあけ、中に願いを書いた紙を入れます。そのひょうたんを境内にある専用の場所に結べば、神様と願いが結ばれると伝わります。
走
擧起
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紫色の美しいおもかる石。願い事の成就を占ってくれるのはもちろん、体の調子が悪ければ石を撫で、その手で気になる箇所を撫でると癒されるとも伝わります。この白龍社は、名古屋城築城の際、加藤清正が出会った白龍神を祀っているとの言い伝えが。
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お福稲荷社
マニ宝珠の形をした珍しいおもかる石があります。戦前までは、参拝客で賑わった人気のお稲荷様で、近隣には、お福市場やお福寿司店などがあり、参拝客をもてなした当時の面影が残されています。
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商売繁盛の神様がおられる神社。拝殿の横におもかる石が置かれています。窓辺には可愛い木製のきつねのお人形が、木漏れ日に照らされて見守ってくれてます。
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田光八幡社
弘法大師のお手植えによる、神木が鎮まります。その前には白竜様のお社も。神前には龍神様の形をしたおもかる石が。お賽銭をお供えしてお帰りになる参拝客もおられます。
おもかる石の作法
まず無心で持ち上げる。
次に、願い事とともに再度持ち上げ、軽く感じれば願いは叶う。重く感じれば、願いが叶うのはまだ先。
共鳴
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洲崎神社
祓串を左、右、左の順に振り、小さな鳥居をくぐり鈴を鳴らします。 参道の横の石神様の元へ移動。5色の布が縛られた棒へ、社務所で手に入れた願い紙付きの輪をくぐらせ、再び鈴を鳴らします。すると、2種の鈴の音が共鳴。こうして交わる鈴の音により、縁が結ばれるというおまじない。
窺探
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高座結御子神社
この地域の産土神(うぶすながみ)様をお祀りする神社。「高座さま」とも呼ばれ、子育ての神様としても信仰を集めます。6月の例祭には、境内社の御井社で行われる、「高座の井戸のぞき」が有名。龍神様が住む井戸を覗くと、幼児のかんしゃくの虫封じになると、信じられています。
-
御本社にお祀りされている祭神様、菊理媛命は縁結びの神様。良縁に恵まれるには強い「いし」によって、将来を切り拓くことも必要です。ということで、神前で手を合わせたのち、神様の石(いし)である「みとおしの石」にお参りを。穴の向こうをのぞけば、何が見えるでしょうか。良縁を取り持つ、縁結びの祈願所としてあつい信仰を集めます。
お供えの作法
社務所前で用意された、お神酒を神前へとお運びしてお供えします。この行いによって、より丁寧にお参りができるという、徳を授かれます。初穂料はお志。
CHARM
御朱印
絵馬・お守り
神様を敬う気持ちの結晶とも言える「御朱印」、願い事を届けてくれる「絵馬」、御神徳を授かる「お守り」。
それぞれに、神様からいただくありがたい授与品です。
稲作中心の文化だった古代の日本では、収穫したお米を奉納することで、神様への純粋な感謝をあらわしてきました。代金が初穂料と呼ばれるのは、その名残。神様への感謝の気持ちを持って、授かりましょう。