★なごや今昔紀行 ≪有松エリア≫
有松は旧東海道の整備とともに開かれた街で、宿場町に次ぐ茶屋集落として賑わったんだ。江戸時代初期に有松絞りが誕生すると、藩は絞りを特産品として有松の名物にするため、他で作ることを禁止するんだ。独占権を得て繁盛した商家の街並みは今も残り、有松絞りは伝統工芸として受け継がれているよ。そして、かつて有松と同じ村だった桶狭間は、言わずと知れた合戦の舞台。
今川義元、織田信長の足跡をたどることができるよ!
神明社
今川軍の先発隊長が合戦の勝利を祈願
創建は不明ですが、1340年代に南朝の落ち武者によってこの地が開拓されて以降、村の氏神として親しまれてきました。桶狭間合戦の際には今川義元の家臣である瀬名氏俊が戦勝を祈願しており、義元が水を汲んだという桶も宝物として残されています。
また、1860(万延元)年に台風によって枯死してしまいましたが、4代尾張藩主・徳川吉通が植えた杉の木が今も本殿前に残されています。
今川軍の先発隊長が合戦の勝利を祈願
創建は不明ですが、1340年代に南朝の落ち武者によってこの地が開拓されて以降、村の氏神として親しまれてきました。桶狭間合戦の際には今川義元の家臣である瀬名氏俊が戦勝を祈願しており、義元が水を汲んだという桶も宝物として残されています。
また、1860(万延元)年に台風によって枯死してしまいましたが、4代尾張藩主・徳川吉通が植えた杉の木が今も本殿前に残されています。
服部家住宅
有松の代表的な絞り問屋の姿を今に残します
荷造りのための作業場や倉庫群がある有松の絞り問屋を代表する建物で、屋号を「井桁屋」としていました。江戸末期から明治元年までに建てられたものと伝えられ、1964(昭和39)年に愛知県指定文化財となっています。
主屋は木造2階建の塗籠(ぬりごめ)造、たちの低い2階は虫籠(むしこ)窓になっていて卯建(うだつ)があがっています。
蔵は土蔵造になっていて腰壁に海鼠(なまこ)壁を用いて防火対策をしています。
有松の代表的な絞り問屋の姿を今に残します
荷造りのための作業場や倉庫群がある有松の絞り問屋を代表する建物で、屋号を「井桁屋」としていました。江戸末期から明治元年までに建てられたものと伝えられ、1964(昭和39)年に愛知県指定文化財となっています。
主屋は木造2階建の塗籠(ぬりごめ)造、たちの低い2階は虫籠(むしこ)窓になっていて卯建(うだつ)があがっています。
蔵は土蔵造になっていて腰壁に海鼠(なまこ)壁を用いて防火対策をしています。
桶狭間古戦場
桶狭間の合戦はここで繰り広げられました
諸説ありますが、桶狭間合戦の古戦場の地が公園として整備されています。義元が昼食をとるために馬を繋いだとされる「今川義元公馬つなぎのねず」は、触れると熱病にかかるという言い伝えがあります。また義元の墓標や、義元が水を汲み、襲撃後には首を洗われた泉もあります。
かつては近くを「鞍流瀬川」が流れており、戦によって流された人や馬の赤い血と一緒に、馬の鞍が流れて行ったことから名づけられたものでした。
桶狭間の合戦はここで繰り広げられました
諸説ありますが、桶狭間合戦の古戦場の地が公園として整備されています。義元が昼食をとるために馬を繋いだとされる「今川義元公馬つなぎのねず」は、触れると熱病にかかるという言い伝えがあります。また義元の墓標や、義元が水を汲み、襲撃後には首を洗われた泉もあります。
かつては近くを「鞍流瀬川」が流れており、戦によって流された人や馬の赤い血と一緒に、馬の鞍が流れて行ったことから名づけられたものでした。
七ツ塚
桶狭間で勝利した信長が勝ちどきをあげた場所
桶狭間の合戦で今川義元を討ち取った織田信長は、このあたりに全軍を集めて勝ちどきをあげると、今川方の武将の首実検を行いました。そして信長は、村人に戦死者を葬るように命じ、清州へと引き上げていきました。村人は7つの穴を掘り埋葬、七ッ塚として弔いました。現在は区画整理によってすっかり住宅街に姿を変えていますが、その際、記念碑を建てて追弔しています。
桶狭間で勝利した信長が勝ちどきをあげた場所
桶狭間の合戦で今川義元を討ち取った織田信長は、このあたりに全軍を集めて勝ちどきをあげると、今川方の武将の首実検を行いました。そして信長は、村人に戦死者を葬るように命じ、清州へと引き上げていきました。村人は7つの穴を掘り埋葬、七ッ塚として弔いました。現在は区画整理によってすっかり住宅街に姿を変えていますが、その際、記念碑を建てて追弔しています。
戦評の松
今川義元の家臣が武将を集めて戦の講評
今川軍の先発隊として、桶狭間合戦の2日前にこの地へとやってきた瀬名氏俊が、この松の木の下に武将を集めて、戦いの講評をしたといわれています。その後も村人に「一本松」「大松」と呼ばれて大切にされてきたのですが、1959(昭和34)年の伊勢湾台風によって枯れてしまい、現在は3代目です。今川義元の命日である旧暦の5月19日には、白馬に乗った義元の亡霊がここに現れるという伝説も。
今川義元の家臣が武将を集めて戦の講評
今川軍の先発隊として、桶狭間合戦の2日前にこの地へとやってきた瀬名氏俊が、この松の木の下に武将を集めて、戦いの講評をしたといわれています。その後も村人に「一本松」「大松」と呼ばれて大切にされてきたのですが、1959(昭和34)年の伊勢湾台風によって枯れてしまい、現在は3代目です。今川義元の命日である旧暦の5月19日には、白馬に乗った義元の亡霊がここに現れるという伝説も。
有松・鳴海絞会館
国の伝統的工芸品である絞りを語り継ぎます
江戸幕府が誕生して間もない頃に始まった有松絞り。その歴史や技術について、実物やビデオ、実演などでわかりやすく展示しています。予約制で、ハンカチを使った絞りの体験実習もできます。また、絞りの反物や着物、ネクタイ、スカーフ、エプロンにテーブルクロス、暖簾から小物まで、様々な絞り製品が展示販売されていますので、おみやげ選びにもおすすめです。
国の伝統的工芸品である絞りを語り継ぎます
江戸幕府が誕生して間もない頃に始まった有松絞り。その歴史や技術について、実物やビデオ、実演などでわかりやすく展示しています。予約制で、ハンカチを使った絞りの体験実習もできます。また、絞りの反物や着物、ネクタイ、スカーフ、エプロンにテーブルクロス、暖簾から小物まで、様々な絞り製品が展示販売されていますので、おみやげ選びにもおすすめです。
有松山車会館
秋の祭りで引き回される山車を展示しています
毎年10月第1日曜日に行われる有松天満社秋季大祭で引かれる山車を見ることができます。有松には東町の布袋車(ほていしゃ)、中町の唐子車(からこしゃ)、西町の神功皇后車(じんぐうこうごうしゃ)の3台の山車があり、会館では1年交代で1台ずつ展示されています。いずれも市の有形民俗文化財に指定されていて、精巧なからくり人形がのせられています。ビデオによる山車の解説もあり、今に続く江戸時代からの技を間近で見られます。
秋の祭りで引き回される山車を展示しています
毎年10月第1日曜日に行われる有松天満社秋季大祭で引かれる山車を見ることができます。有松には東町の布袋車(ほていしゃ)、中町の唐子車(からこしゃ)、西町の神功皇后車(じんぐうこうごうしゃ)の3台の山車があり、会館では1年交代で1台ずつ展示されています。いずれも市の有形民俗文化財に指定されていて、精巧なからくり人形がのせられています。ビデオによる山車の解説もあり、今に続く江戸時代からの技を間近で見られます。
寿限無茶屋
古い街並み散策にぴったりのうどん屋さん
築100年を越える商家を改装した、手打ちうどんが自慢のお店。3年間熟成されたという、自家製の完熟梅を使った「梅おろしうどん」が絶品。冷たいころうどんに揚げたての海老天がのった「天ころ」もたまりません。また、季節によって変わる味噌煮込みうどんや、鴨うどん、うどんすきも人気です。本格懐石メニューもあります。平日は品数豊富な寿限無ランチもおすすめです。
古い街並み散策にぴったりのうどん屋さん
築100年を越える商家を改装した、手打ちうどんが自慢のお店。3年間熟成されたという、自家製の完熟梅を使った「梅おろしうどん」が絶品。冷たいころうどんに揚げたての海老天がのった「天ころ」もたまりません。また、季節によって変わる味噌煮込みうどんや、鴨うどん、うどんすきも人気です。本格懐石メニューもあります。平日は品数豊富な寿限無ランチもおすすめです。
さわらび
紅茶にこだわるギャラリーカフェ
常連さんでにぎわうお店で、新鮮な茶葉にこだわった本格的な紅茶を出すカフェでありながら、街並みにあわせた和の雰囲気も醸し出しています。手づくりスイーツやフードメニュー、ランチもあります。また、焼物をメインに和食器ギャラリーも併設されています。有松駅にも旧東海道からも近く、立ち寄りやすい場所に立地しています。
紅茶にこだわるギャラリーカフェ
常連さんでにぎわうお店で、新鮮な茶葉にこだわった本格的な紅茶を出すカフェでありながら、街並みにあわせた和の雰囲気も醸し出しています。手づくりスイーツやフードメニュー、ランチもあります。また、焼物をメインに和食器ギャラリーも併設されています。有松駅にも旧東海道からも近く、立ち寄りやすい場所に立地しています。
ダーシエンカ・蔵
かつての豪商の蔵がパン屋さんに
その名のとおり、かつて絞り問屋の商家だった「神谷半次郎邸(神半邸)」の蔵を改造したパン屋さんです。蔵に設置されたオリジナル石窯で焼く、季節のフルーツ酵母とオーガニック小麦の手作りパンがいただけます。趣ある和の中庭は「オーガニックCAFE」となっていて、焼きたてのパンはもちろん、こだわりのドリンクやスープを味わうこともできます。
かつての豪商の蔵がパン屋さんに
その名のとおり、かつて絞り問屋の商家だった「神谷半次郎邸(神半邸)」の蔵を改造したパン屋さんです。蔵に設置されたオリジナル石窯で焼く、季節のフルーツ酵母とオーガニック小麦の手作りパンがいただけます。趣ある和の中庭は「オーガニックCAFE」となっていて、焼きたてのパンはもちろん、こだわりのドリンクやスープを味わうこともできます。
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忙しい日常に疲れたら、伝統の美しさを味わってリフレッシュ!週末は、有松へお出かけしませんか。
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